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3学会合同呼吸療法認定士の合格に使用した教材は?実務経験2年で資格取得するために使用した教材を解説!

はじめに

この記事は急性期や呼吸器を専門的に経験したことのない、実務経験年数2年の理学療法士が3学会合同呼吸療法認定士試験に合格した勉強方法や使用教材などを説明していきます。

まず、私の経歴は大学病院の回復期で2年間、大学病院の訪問リハビリで2年、現在は大学病院の急性期(集中治療)で2年勤務しています。第26回の3学会合同呼吸療法認定士試験を受験し合格しました。受験のきっかけは学生実習で指導者であった2名の先生がICUでのリハビリ経験をしていたり、呼吸器が専門の療法士であり興味を持ったからでした。

ここから実際に試験勉強で使用した教材と問題集を紹介していきます。

試験勉強で準備したものは?

私が試験勉強で主に使用した参考書・問題集を紹介します。

参考書

  1. 認定講習会テキスト
  2. 病気が見えるvol.4 呼吸器

1.認定講習会テキスト

参考書

結論から言うと、この講習会テキストの内容が試験の全てと言っても過言ではないでしょう。こちらの講習会テキストの内容覚えることと実務問題を解ければ満点が取れると思います。

内容は分かりやすくまとまっていますが、眠たくなる教材だと思います。内容は文字とグラフがほとんどで呼吸器に触れたことのない方からすると手がつけにくく感じてしまうかもしれません。

ですが、間違いなく3学会合同呼吸療法認定士を合格するために最も重要な教材と言えます。

2.病気が見えるvol.4 呼吸器

参考書

病気が見えるシリーズは医療学生には有名だと思いますが、絵や図が多く非常に見やすい教材となっています。呼吸器に携わったことのない人は疾患や単語のイメージかしにくいかと思いますが、こちらの教材は初めて呼吸器の勉強をする方にも病気などのイメージがしやすい教材となっています。

もちろん、3学会合同呼吸療法認定士受験用の教材でないため、各領域の分け方などは異なってきます。

問題集

  1. 呼吸療法認定士“合格チャレンジ”100日ドリル
  2. アステッキ 呼吸療法認定士 再現過去問集(3冊+オンライン講座+アプリ付+模試)
  3. 呼吸療法認定士 予想問題集(通称:青本)

※ちなみに1〜3の順番は基本的な内容の順番に並べています。

1.呼吸療法認定士“合格チャレンジ”100日ドリル

問題集

こちらの問題集は全ページカラーとなっています。認定講習会テキストに沿った20領域に分かれています。本番と同じ五問択一式問題となっています。問題数は200問程度で各領域5〜10問程度で問題数は他の問題集と比べると少ないです。内容としては非常に基本的な内容となっています。問題数が少ないのでとりあえず一通り内容をこなしたい方は良いと思います。

呼吸器に携わったことのない方や略語などがほとんど分からないような方にオススメです。

2.アステッキ 呼吸療法認定士 再現過去問集(問題集3冊+オンライン講座+アプリ付+模試)

〈問題集3冊〉

  • 呼吸療法認定士 受験必須 再現過去問集

問題集

こちらの問題集は全346問となっており、認定講習テキストに沿った内容となっていて、本番と同じ五問択一式問題となっています。こちらの問題集の良い点は、問題集の半分程度は解説となっているところです。また、所々ポイントとしてまとめてあるところです。初めて問題集を使う方でも安心して使用できると思います。しかし、問題によってはもう少し詳しく解説して欲しいと感じる部分もあると思います。問題難易度としては認定試験に合格するために最低限この1冊は解けるようになっていて欲しいレベルです。感覚的にこちらの346問を全て解けるようになって認定試験に合格するか半々だと思います。

  • 呼吸療法認定士 受験必須 再現過去問集【応用編】

問題集

こちらの問題集は全345問となっており、認定講習テキストに沿った内容となっていて、本番と同じ五問択一式問題となっています。こちらの問題集は題名の【応用編】の通り、上記の再現過去問集の内容より難しくなっています。難しいというのは、上記の再現過去問集は記憶が曖昧でも選択肢を絞れたりするような場合もありますが、応用編では講習会テキストの隅を突く問題や講習会テキストをしっかり覚えていないと選択肢が絞れないような内容となっています。こちらの問題集も半分程度解説となっています。

  • 呼吸療法認定士 総合まとめ演習問題集

問題集

こちらの問題集は前半200問、後半190問の計390問となっていて、本番と同じ五問択一式問題となっています。問題集は内容が、前半で完結、後半で完結するようになっており、試験でいう午前、午後のような形になっています。問題難易度としては再現過去問集と応用編を混ぜた、本番の試験に近い内容の印象です。前半と後半で解説がついており、問題集の半分程度解説となっています。

  • アプリ(ケアまる)

こちらのアプリは上記の受験必須 再現過去問集+受験必須 再現過去問集【応用編】の2つの問題と昨年度の試験問題が収録されています。昨年度の試験問題は9月に追加されます。昨年度の試験問題は受験者から問題を聴取しているため全問はありませんでしたが、昨年のものは100問中78問収録されていました。こちらのアプリの良い点は、何と言ってもiPhoneなどのタブレットで問題を解けるため外出時などに重たい問題集を持ち運ばないでも良いという手軽さです。問題数は750問以上の問題数で、間違えた問題や後で解き直したい問題にチェックをしておくことができます。自分の苦手分野を繰り返し解き直しのに非常に便利です。

  • 呼吸療法認定士 オンライン動画講座 講義用テキスト

オンライン

こちらのオンライン動画講座は講習会テキストの内容となっています。オンライン動画講座は各領域の内容が細かく分けられていて、1つの動画が10〜15分程度となっています。そのため隙間時間に動画を見ながら学習することができます。また、動画での解説になっているため教材を読むのが苦手な方にはオススメです。講義用テキストはオンライン動画講座の補助的なテキストのため、講義用テキスト単体ではまとまっていますが淡白な内容となっています。呼吸器を初めて勉強する方や呼吸器が苦手な方にはイメージがしやすく勉強しやすいと思います。

  • 呼吸療法認定士 全国統一模擬試験

全国統一模擬試験

こちらの模擬試験は問題・解答用紙が7月頃に発送され、9月頃までに解答用紙を提出することで9月末頃に問題の解答と成績が返却されます。問題数は2021年の模試までは140問となっていました。成績は得点、偏差値、判定、合否基準を出してくれます。判定はA〜E判定、合否基準は合格・不合格で出されます。点数に関しては、各領域でそれぞれ自分の点数と全国の平均点を出してくれます。また、全国で各得点の人数分布と各領域でグラフを出してくれるため、全国での自分の得点位置や自分の苦手な領域が一目で分かります。

アステッキは動画セット・フルボックスパック・フルボックスパック プレミアムなど様々な申し込み方法があるため自分にあったプランを選択できます。下記にプランの一部を紹介します。

〈動画セット〉

e-ラーニング+オンライン動画講座 講義用テキスト

〈フルボックスパック〉

e-ラーニング+オンライン動画講座 講義用テキスト+受験必須 再現過去問集+受験必須 再現過去問集【応用編】+アプリ(ケアまる)

〈フルボックスパック プレミアム〉

e-ラーニング+オンライン動画講座 講義用テキスト+受験必須 再現過去問集+受験必須 再現過去問集【応用編】+呼吸療法認定士 総合まとめ演習問題集+アプリ(ケアまる)+全国統一模擬試験

3.呼吸療法認定士 予測問題集(通称:青本)

問題集

3学会合同呼吸療法認定士の試験を受験した方々の情報を基に過去に出題された内容が記載されています。過去の受験者でもこちらの青本を使用している方は多いと思われます。問題数は現在販売されている呼吸療法認定士予測問題集2021年で912問と圧倒的な問題数です。

問題集はコンパクトなA5サイズで持ち運びに便利です。欠点としては解説が少し淡泊な印象です。初めて呼吸器に触れる方には別で参考書が必要と思われます。ですが、認定試験を合格するために1冊だけ問題集を選ぶならこの青本をオススメすると思います。

ちなみに呼吸療法認定士予測問題集2022年は4月中旬頃販売予定とのことです。

まとめ

私は勉強し始めの頃は、問題文や選択肢、解説に出てくる単語レベルから分からない状態で勉強を始めました。この記事を読んでこれから受験する方の手助けやモチベーションに繋がることを願っています。最後まで諦めずに勉強頑張ってください。

この後の記事で、今回紹介した教材で3学会合同呼吸療法認定士を合格した勉強方法を紹介します。

3学会合同呼吸療法認定士についての詳細は、必ず第27回3学会合同呼吸療法認定士認定講習会及び認定試験についてのホームページを確認してください。

こちらの記事で、3学会合同呼吸療法認定士を2年で合格した具体的な勉強方法を解説しています!

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